【2020/6/17】研究室って何してるの?

こんにちは!😉

岡本研究室、大学院2年生(M2)の石田です!
今週は研究室活動ってどんなことしているのか?ということについて書いていきたいと思います!

私自身が大学3年生の時までは、研究室って何しているの?という疑問がとても大きかったことを覚えています😂
そして、実際に入ってみるとそうでもないんですが、当時は自分って頭よくないし研究なんてすごいことできるのかな…?と不安な気持ちになっていました。

そこで今回は、後輩たちが研究室の活動内容を少しでもイメージできるようになり、また一般の方々には我が研究室がどんな活動をしているのかを知っていただけるように、普段研究室でどんな活動をしているのかということをご紹介していこうと思います!

岡本研究室での活動内容は学部4年生と大学院生で異なります!ですから今回はそれぞれについて個別に説明をしていこうと思います!

今回は以下のチャプターに沿ってお話してきます~👍

  • 学部4年生の活動内容
  • 大学院生の活動内容
  • まとめ

学部4年生の活動内容

研究室初年度の学部4年生の大きな役目は基礎勉強です!

成績がとっても優秀で大学院の推薦をとれる生徒以外は夏に大学院試験が待ち構えています。ですから、それまでの4,5,6月と7月の初めの方で”基礎ゼミ”というものをやってもらっています!😉

我が岡本研究室は通信に関する研究を行っているので、通信の基礎知識を能動的に学習してもらうのが基礎ゼミの狙いです。

通信には様々な要素技術が存在します!AWGN、フェージング、OFDM、MIMO、誤り訂正符号などなど、難しい言葉が並びますが現在の通信を支える知識は基礎であっても容易ではありません!

下の図のように、指導書に沿って上記の要素技術を一つずつ学習し、それらの現象や特性をコンピュータシミュレーションで再現していくのです!


【B4基礎ゼミの様子】

ここで、鋭い方はなんでシミュレーションなの?なんで実験しないの?…と思われたかもしれません。

そうですね、確かに外部に発表するって考えたらあくまで理論に過ぎないシミュレーションよりも、実際にこうなった!と言える証拠がある実験の方がよいかもしれません…!

しかし、私たちが研究する内容は非常に規模が大きいです。例えば衛星通信を挙げましょう。地球のはるか上空を飛ぶ人工衛星を使って電波のやり取りができれば、圏外なんて言うものがなくなるかもしれない!という研究ですが、実際に人工衛星を作って飛ばして実験…なんてしたら…NASAか!ってなってしまいます…笑🤣

もちろん一大学の一研究室ですからそんな技術も予算もありません。そこでシミュレーションを行うことで、技術提案の信ぴょう性を裏付けることをしていますし、通信業界自体でシミュレーションによる技術提案というのが鉄板になっているのです!

さて、少し話はそれましたが、こうして頑張って作った成果は先輩と先生の前で発表したいものです!
ということで、岡本研究室では週1回ゼミ(会議のこと)を行うことで理解度の確認やさらなる発展につなげています🙌


【ゼミの様子】

秋以降の学部4年生の活動は大学院生と似てきます!ということで、続いて大学院生の活動をご紹介していきましょう…!


大学院生の活動内容

さて、学部4年生が基礎を勉強しているのなら、大学院生の先輩は何をしているのか…?

それは、B4で学習した知識を礎に✨まだ誰も世界で成し遂げていないことを作れるよう1人1人が研究者として努力している✨、とでも言いましょうか…!

というのはさすがに大げさなのですが、実際に大学院生には先生からいただいたテーマに関して新規性(世界初であり、しかもそれが役に立つと保証されている事)のある成果を出すことが義務付けられています。ですから、最先端のことをやっているという認識は間違いではありません!

では具体的には何をしているのか…?

まず、新規性を出すためには文献調査が必須です!文献調査は一般的なネット検索はもちろん、教科書や論文を読むことによって、その技術に関して「世界では今どんなことが最新で、何が主流で、どんなことが課題になっているのか?」ということを勉強します!



【論文】

実はとってもこの作業が大事で、その大事さを伝える例として携帯電話の開発を挙げましょう!ある技術者Aさんは携帯電話を開発するにあたって、文献調査をさぼり、ガラパゴスケータイ(一昔前の二つ折りの携帯電話)を基に開発することにしました。一方の技術者Bさんは文献調査を頑張った結果現在の最新はiphone 11(2020年6月現在)であることを知り、これを基に開発することにしました!

さて月日は流れ、AさんもBさんもついに新しい携帯電話を開発しました!

しかし発表会では大きな差が出ることは言うまでもないでしょう…ガラパゴスケータイを超えたと言っているAさんと、iphone 11を超えたと言っているBさん…
あなたならどちらの携帯電話が欲しいですか?

ということでたとえ話が長くなりましたが、文献調査の重要性がきっと伝わったことと思います!もちろん最新の文献は英語のものが多いですし、大変と思われるかもしれませんが、今はGoogle翻訳があるので…(小声)

そして、文献調査が終わったらその手法をシミュレーションで再現し、問題点を探ります!問題点が見つかったら、今まで身に着けてきたいろいろな知識や新しく勉強した知識(機械学習など)を使ってその問題を解決することで新規性を出します!

もちろん出来上がった成果は外部に発表しなければもったいないです!通信に関する研究会や学会は盛んにおこなわれていますから、いろいろなところに行けます。下の画像のように宮古島で学会なんてこともあります(もちろん発表はちゃんとしています!)

 
【学会の例(左:お楽しみ中 右:発表中)】

しっかり成果がまとまった人はその成果を論文にすることもできます!


まとめ

ということで長々と説明してしまいましたが、岡本研究室の活動はこんな形で行われています!つたない説明で恐縮ですが、少しでも研究活動を知りたい人の参考になればと思います!

大変なこともいっぱいありますが、頑張った成果が認められたときや学会で観光を楽しめる時はとっても楽しいです!

そして、もしかしたら過去の私と同じように、研究なんて難しいに決まっている…不安だ…という人がいるかもしれません。問題ありません。筆者の私のGPAは■.■■ですが、それでも新規性を出して発表することができています!
研究は頭の良さも大事ですが、何より費やした時間に比例します!…と先生が言っていました😊(受け売り)

そういうわけで後輩の方々、ぜひ私たちと一緒に通信の一端を担ってみませんか!?

では今日はこの辺で…😊

【2020/6/17】研究室って何してるの?」への3件のフィードバック

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