大学の先生のお仕事とは…?

こんにちは!😁

HP担当の石田です!最近またもやコロナウイルスが猛威を振るってきていますね!また自粛生活が始まってしまいそうですが、なるべく研究室ブログは継続していきたいと思っていますよ~!

本日のトピックはタイトルにもある通り、大学の先生のお仕事でございます!

先生ごとにされているお仕事も大きく異なるかとは思いますが、今回は一例として我が研究室の岡本英二先生のお仕事を取材してきました!!😊

どういった業務をしているのかということから、先生自身に関することまで質問をしてまいりました!ちなみに、お忙しそうだったので文面によるアンケートにお答えをいただく形式をとっております!あしからずご了承ください…。

大変お忙しいにもかかわらず、私の質問にも丁寧に答えてくださいました!岡本先生,改めましてご協力本当にありがとうございました!

というわけで、今回はインタビューの様子・まとめという2部構成になっております!それではどうぞお楽しみください~!🙌

  • インタビューの様子
  • まとめ

インタビューの様子

それではまずは業務から伺っていきたいと思います。大学の教員のお仕事はたくさんありますが、私の思いつくところでは「講義」、「学生指導」、「学会運営」です。それぞれについて伺っていきましょう!

まずは講義です。まず、大学で様々な先生の講義を受けている学生でしたら気になるところではあるかと思いますが、
Q.授業の内容というのは先生の専門分野をやる形になるのでしょうか?それとも専門外のことを教えなければならないこともあるのでしょうか?

岡本先生「基本的には専門分野に近い科目を担当することが多いですが,専門外の場合もあります.」

なるほど、やはり専門外のこともあるんですね!以前、別の講義で数学系の先生が話されていたことですが、まったく専門分野でない確率・統計の講義をしなければならなくなってイチから勉強をしたと仰っていました!個人的にはそんな簡単に勉強できる内容でもない気がするので、やはり大学の先生は優秀な方なのだと思い知らされます…

さて、続いての質問ですが、講義をするとなると授業内容の準備から板書の整理など、やることはたくさんあるように思えます…。
Q.先生が講義に関して一番大変だと感じていることはどんなことですか??

岡本先生「15週もしくは8週を通して理解してもらえて,かつ時間内に収めるように内容と説明を準備することです.落ちこぼれ・浮きこぼれを起こさないことというのは永遠に難しいです.」

確かにそれはとても大変ですね…。仕事は期限を守るのが何よりも大事、、、と聞きますが、ある意味どんな仕事よりも授業が一番締め切りに関して難易度が高いのかもしれませんね…。
塾のアルバイトでア●パンマンの話や水■りボンドさん(YouTuber)の話ばかりして、一向に授業を進められなかった私には到底不可能に思えます…。

ここから「学生指導」について伺っていきます!

まず、
Q.研究室の学生を指導することもお仕事の一つかと思いますが、指導というのは具体的にどんなことをされていますか??

岡本先生「研究分野に関して基礎から学んでいただき,研究テーマを担当していただき新技術を作っていただいております.そのためゼミ,学会発表や論文作成の支援を行っております.後は就活活動のバックアップです.」

ありがとうございます。私自身もいつも先生から多大なる支援をいただいている一人でございます。学生陣を代表してお礼申し上げます!🙇‍♀️🙇‍♂️
学生の活動に関しては以前のブログ「研究室って何してるの?」にてお話しさせていただいた通りですが、とりわけゼミでの指導は私たち学生にとって非常に重要なものとなっております。1週間の進捗報告を先生に行うわけですが、誤った方針や疑わしい結果を先生に修正してもらっています。これがなければ僕ら学生はわけのわからんものを外部にて発表して恥をかいてしまうわけですね…笑

学会発表や論文作成の支援というのは校閲のことです。学生が作成した資料の甘い点をしっかりと修正してくれます!就職活動に対する配慮もしっかりといただいており、就活生のスケジュールは最優先に考えてくれています!

さて、これは先生のプライベートな部分ものぞける質問かと思いますが、
Q.学生指導をしていてうれしかった経験や楽しかったことはありますか?

岡本先生「大体何でもうれしいですが,楽しそうに研究していただいているときが一番うれしいかもしれません.若い方の発想は本当に素晴らしいです.」

いつも楽しそうに研究でなくYouTubeを見ていてすみません。(ちゃんとまじめにやっているときもあります。…いや基本まじめですよ。)
先生は我々世代の発想をほめてくださっていますが、先生こそ議論の際のアイデア力は本当にすごいです笑
こうしたらどうかな?これを使ってみたら面白いかも??…という感じでポンポンと出てくるので学生の僕らはついていくに必死だったりします笑
先生自身も企画段階のアイデア出しがお好きだとおっしゃっていましたし…

さて、続いては「学会運営」に関する質問です!

先回の投稿で「学会って何してるの?」という記事を挙げさせていただきましたが、先生は実はある学会の運営係を担当しています。今回はそのあたりも踏まえて伺っていきますよ~

まず、
Q.学会の運営というのはどんなことをしているのですか?

岡本先生「研究会運営,論文誌編集,学会そのものの運営のお手伝いをすることです.
私は電子情報通信学会で活動することが多いです.石田君,次回の無線通信システム研究会で発表していただけませんか?」

なるほど、外部委託等はなく岡本先生を含む運営係の方々がすべての業務を分担してこなしているようですね。電子情報通信学会は毎月開催される学会もあるので、毎回の準備は本当に大変でしょうね…。

というか、急な名指しのお誘いでびっくりです…笑

そうですね…!ぜひ参加したいとは思うのですが…、、その、、、結果がまだ出ていないもので…。。。いや!YouTube見すぎとかじゃないですよ!!決してマ★オカートの実況動画とか見てないですから!!

失礼しました。これ以上しゃべると学内のネットワークがYouTubeに接続できなくなりそうなのでこのあたりにしておきます。😨

さて、続いての質問です。
Q.学会運営はいろんな人の協力で成り立っていると思いますが、やっぱり普段からの他大学の教授や企業の方とのコミュニケーションが大事だったりするんですか?心掛けていることなどがあれば教えてください。(飲みにケーションなど…)

岡本先生「そうですね,特にコミュニケーションを意識しているわけではありませんが,
皆さんのボランティアで成り立っているので,他の方に迷惑をかけないようにすることが大事でしょうか.私はレスポンスを早くすることが割と深刻な課題です.皆様いつもすみません.」

なるほど、やはりいろいろな方とのチームワークで成り立っている仕事というのは一人一人がレスポンスを早くする(メールの返信を早くする、迅速な対応をする、など。)ことが重要になって来るようですね。僕も、これから、そして会社に入ってからも十分に気を付けたいと思います!

さて、ここまで最初に挙げた3つのお仕事について伺ってきましたが、
Q.これ以外にお仕事があれば教えてください

岡本先生「いろいろあるとは思いますが,例えば研究費獲得のための申請書,活動報告書作成でしょうか.」

研究費獲得…これは確かに重要なお仕事でしたね…。私たち学生が学会に行けるのは先生がこうして研究費を獲得してきてくださるおかげなんですよね…。恐縮恐縮…。🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️(…………………………学会楽ちいでしゅ!)

さて、ここからは私が思いついた素朴な疑問を先生にぶつけていきたいと思います!

Q.テレビとかで専門家のインタビューやコメントというのがありますが、やっぱりあこがれるものですか?

岡本先生「うーむ,そういう視点で考えたことはありませんでした.」

あら…そういうものなんですね笑
ネクスト!!!!

Q.生徒の僕らからすると先生は知識や経験,対人関係の築き方など本当にすごいなと感じているのですが,先生からしてもすごいなと思ったり尊敬する先生或いは企業の方などはいるのですか?

岡本先生「ありがとうございます.それはもう,自分の学生時代の恩師です.体育会柔道部出身で質実剛健なのに優しい,見た目も穏やか(アラレちゃんの博士風),先見の明ありありで畏れ多いです.『物事は基礎が大事.基礎やで基礎』と常々おっしゃっていました.これですよ.」

おお!これは少し先生のプライベートに近づけた気がします!基礎が大事、ですか。本当にその通りですね。つい難しいことをやってしまいたくなりますが本当に大事なの原点に立ち返った基礎なんですね。それにしても質実剛健なのに優しくて見た目も穏やか…完璧すぎる人ですね…。まるで…
塩満君「しばくぞ」

それでは最後の質問です!
Q.企業で働いていた先生からして,現在の大学の先生の仕事はどうですか?仕事量が多いとか,こういうところが全然違うとか,何でもいいのでコメントいただけると嬉しいです.

岡本先生「うーむ,時系列ではどちらか一方しか行っていないので全く同じシチュエーションでの比較はできませんが,大学での研究対象の選択の幅は広いかもしれません.あと学生さんがいつも元気でいいですね.身近にいるので元気がもらえます.」

研究の幅が広いですか…!なるほど、確かにアカデミック(工業的ではなく学問的という意味)だからこそ予算や期間に縛られない分、自由度が高いのかもしれませんね!
そして僕らが先生に元気を与えているなんて恐れ多い…。これからも元気玉を送り続けますね!


まとめ

というわけで岡本先生に様々なインタビューをさせていただきました~!😁

普段知ることができないことなども聞けて個人的には大変満足ですが、一般の皆様にも大学の教員がどんな仕事をしているのかすこしでもご理解いただけていると嬉しいです。

それから、今回は文面でのインタビューであるため先生のお返事も少し硬いと感じたかもしれませんが、普段お話しするときはお互いもっと砕けていますよ!先生のボキャブラリーのユーモアがすごくていつも爆笑してしまいます笑

研究室の学生の特権だと思いますので、知りたい学生さんはぜひ岡本研究室へ~😘

それでは今日はこの辺で😉

研究紹介 part2:ドローンを用いたデータ回収

皆さんこんにちは!HP担当の石田です。😁

最近は天気の変動がすごいですね…。
カンカン照りの日があると思ったら急に雨が降り、雷が落ちたかと思えば暴風が吹き荒れたり…。
目まぐるしく変化する天気はまるで初恋の相手とのメッセージ交換に一喜一憂する中学生のようですね!🤒
ちなみに私は男子校出身なので一喜一憂したのは毎日の弁当のおかずだったでしょうか…  

はぁ…。(溜息)😯

さて!本日は研究紹介の第2弾となります!今回研究紹介をしてくれるのは名古屋市●●区にお住いの上野く…

上野君「まてまてまて!勝手に個人情報さらすな!」

石田「失礼しました。上野君は現在下宿ということですが、好きなタイプはどんな女性ですか?」

上野君「文脈おかしくない?笑 それにある種セクハラ発言ですよ…。 ・・・・・・キレイ目の女性ですかね」

石田「ちゃんと答えてくれるとは思いませんでした笑 僕もキレイ目の女性は素敵だと思います。それでは前置きはこのあたりにしておいて早速研究について伺っていきたいんですが、まずは上野君の研究を一言で表すと何ですか?」

上野君「IoTとドローンを通信させる研究ですね。」

石田「なるほど、IoTとドローンという最近とてもホットな単語が入っていて非常に興味深いですね!ちなみにIoTとはInternet of Thingsの略称で、あらゆる電子機器がインターネットに接続することでより良いサービスを提供できるような概念のことです!さてそれでは詳しく伺っていきます」

  • 研究の背景と目的
  • 既存技術と問題点
  • 上野君の提案技術
  • まとめ
  • 参考文献

研究の背景と目的


石田「さて、まずは研究の背景を伺ってもいいですか?」

上野君「はい。近年、山間部にIoT端末(ここではセンサ)が次々と設置されているんです。これらのIoT端末は川の水位を監視したり、地質情報を記録したりしていて、この情報使えば自然災害の予防が可能になるわけです。この情報は1か所で管理されているので各センサで集めた情報を電波で送信しなければならないんですが、ここに問題があるんです。基本情報は基地局を介して伝送されるんですが、山間部では基地局が離れたところにあるので送信電力が非常に大きくなってしまうんです。でもIoT端末って基本的に電池で起動しているので沢山電力を使うとすぐに電池交換が必要になってしまうんですよね。」

石田「なるほど。例えるならばボールを投げる時に遠くまで投げようと思ったら思いっきり投げなければならないけど、疲れてしまうといったところでしょうか。しかもご飯食べちゃダメ、、、みたいな笑」

上野君「そうですかね笑 そこでドローンが登場するわけです。ちょうど郵便の集配みたいな形でドローンがIoT端末のところまでデータをもらいに行くんです。そうするとIoT端末も電波を飛ばす距離が短くなるので少しの電力でやり取りができるようになるんですよね!」

石田「なるほど、では研究の目的としてはなるべくIoT端末の消費電力を抑えるためにドローンで効率よくデータ収集をする方法を実現すること、とかになりますね!」


既存技術と問題点

石田「それでは現在すでにある技術としては、その郵便の集配のような方法になるんですかね…?」

上野君「基本的にそうなりますね。あとは都市部を想定した方法ですが、バケツリレーみたいな方法があります。ドローンを沢山上空に飛ばしてホバリングさせて、それぞれが集約したデータをバケツリレーでゴールまで届けるみたいな方法ですね。」

 



【既存手法の概要 左:郵便集配型  右:バケツリレー型】

石田「なるほど。そうするとそれらの方法の問題点というのはどういうことになって来るんですか?」

上野君「まず一つ目の方法(郵便集配)ですが、これは効率の悪さが欠点になります。消費電力を抑えようとするとどうしてもデータが正確に届きにくくなるんです。声が小さい人の話を聞こうと思ったら近くによらないといけないじゃないですか。あんな感じでドローンがIoT端末の近くまで行かないといけないんです。だから、沢山のセンサの情報を回収しようと思うとドローンのルートが限られてしまって効率が悪くなってしまうんです。」

石田「ありがとうございます。では二つ目の方法(バケツリレー)の欠点は…?」

上野君「これはずばりコストでしょうね。沢山のドローンを静止させてバケツリレーをしようと思ったら相当の数が必要になることは言うまでもありません。あとは景観の問題でしょうか?ハイキングに行ったら空にドローンがトンボみたいにわっさわっさ飛んでたらテンション少し下がりますよね笑」

石田「それはそうかもしれません笑 では続いて上野君が提案する方法を伺っていきます。」


上野君の提案技術

石田「それでは、これまで既存技術の問題点を見てきましたが上野君の研究ではどんな方法を検討しているんですか?」

上野君「先ほど説明した既存技術の2つの問題点をクリアすることによって、より効率の良い方法を確立しました。まず、先ほどIoT端末からデータを送信する際に消費電力を抑えなければならないといいましたが、実は電波の帯域幅というものを狭くすることで同じ電力で遠くまで飛ばせるようになるのです。この帯域幅というのを広げると沢山情報を送れる代わりに飛距離が短くなるんですが、今回はセンサのちょっとした情報を遠くまで飛ばしたいという狙いがあるので帯域幅を狭くすることが最適なわけです。」

石田「なるほど、これで遠くからでもドローンがIoT端末の情報を回収できるようになったわけですね!もう一つの問題というのは何ですか?」

上野君「はい、これは効率ですね。先ほど1つ目の方法では一つずつIoT端末のデータを回収していくと言いましたが、これでは時間がかかってしまうわけです。そこで同時にたくさんのIoT端末と通信できるような方式にしました。こうすることで先ほど述べた遠くまでデータを送信できる技術と合わせると、鬼に金棒なわけです!」


【提案技術の概要】

石田「これは画期的ですね!従来の二つの問題点を一気に解決できました。それでは研究についてはたくさんお話が聞けたので、最後のまとめに入っていきたいと思います。」


まとめ

石田「さて、それではここまで研究の詳しい内容を伺ってきたので、上野君が研究活動を通じて印象的だった出来事とかがあれば教えてください。」

上野君「そうですねぇ。やっぱり通信の技術ってすごいスピードで変わっていくのでそれについていくのが大変なんですよ。もうほんと冒頭で言っていた中学生の気分くらいころころ変わるので…。それに合わせて研究内容も変えていかなければならないのは大変ですね!」

石田「最新の研究ならではの悩みですね…。疲れすぎないよう気を付けてください!上野君今日はありがとうございました!もし気になった方は上野君の電話番号が ***-●●●●ー■■■■になるので是非お問い合わせ…」

上野君「だからやめろって!!」

というわけでたくさんお話が聞けました。今回はドローンとIoTという気になる2単語を含む研究テーマでした。
これからの発展性などもますます気になるところですね!上野君の研究については参考文献を記載しておりますので気になった方は是非ご覧ください!

それでは今日はこの辺で!😉


参考文献

K. Ueno, E. Okamoto, H. Tsuji, A. Miura, “Performance improvement of UAV-assisted data gathering system for distributed IoT terminals,” IEICE Tech. Rep., vol. 119, no. 220, SAT2019-63, pp. 115-120, Oct. 2019.

学会って何してるの?

皆さんこんにちは!😊

最近は雨ばかりが続いていますね…。傘を持ち歩く機会が増えましたが、忘れっぽい筆者の石田はすでに何本か傘をなくしております😂
しかし、もうすぐ梅雨が明けて夏がやってきます!もう少しの辛抱なのでガンバってまいりましょう!

さて、本日のトピックは「学会って何しているの?」です!

学会というと、とっても頭のいい先生たちが議論を繰り広げていそうなイメージですよね!もちろんそういったものもあるとは思いますが、学生の研究成果を発表できる学会も数多くあります!

ずっと研究し続けていては何のためにやっているのかということもあいまいになってきかねません。ですから、モチベーションを保つため、そしてある程度の目標にするために定期的に学会に参加しているのです!👌

  • 学会に向けて…
  • 国内学会
  • 国際学会
  • オンライン学会
  • まとめ

学会に向けて…

この辺りは手続き的な話にはなりますが、学会にも準備が必要です!学会は基本的に分野ごとに開催されているので、自分の研究成果がどの学会で評価されやすいのかを考えて申し込みます!

そして、多くの場合、発表の原稿とパワーポイントを用意します!下の図のような形ですね!

さて、準備ができたところでいよいよ発表です!学会には大きく分けて二つあります!「国内学会」と「国際学会」ですね!これは国内で行われる学会と海外で行われる学会、という意味ではなく、参加者を募集する範囲を表しています!

ですから国内学会であれば基本的には日本の大学や研究機関、企業が参加し、国際学会であれば国を問わず様々な組織の方々が参加するわけです!
なので、日本国内で開催される国際学会もちゃんとあるんですよ~!

それぞれについてみていきましょう!


国内学会

国内の学会であっても様々な場所で開催されています!地元名古屋の大学から北海道、沖縄、四国、東北、…などなど!全国津々浦々でございます!

移動は新幹線や飛行機などを使って向かうことが多いですね!もちろん遠方であれば宿泊することになるので、ちょっとした出張気分を味わうことができます!

しかし、遊びに来たわけではないので発表はしっかり行いますよ~
発表の種類にはプレゼン方式で行われる「口頭発表」とポスターを見ながら参加者とともに議論する形式の「ポスター発表」の2種類があります!基本的にはどちらか一方ですが、中には両方ともを経験できる学会もありますよ!


【左:口頭発表     右:ポスター発表】

学会には基本的に大学の教授や企業の方が多く参加されています!そして、少なくとも私の経験からすれば皆さんとっても優しいので、どうしたら私たちの研究がもっと良くなるのかを考えて指摘や提案をしてくれます!ですから、発表自体はとっても緊張しますが、得られるものも多いです!

そして、ほとんどの学会では発表後に懇親会が催されます!ほかの大学の生徒や先生と交流を深めることができますね!人見知りの私でもちゃんと楽しむことができますよ~!

そして、もし学会の開催時間以外に時間があれば出張のついでに観光をすることもできます!(笑)
(正直言うとこれがかなり目的なんですけどね…😇)


【左:宮古島の海  右:広島焼】


国際学会

続いては国際学会です!私自身国際学会に参加したことはあるのですが、何せ国外が怖いしパスポートも持っていないので名工大で開催された国際学会に参加しました…。

ですから、今回はアメリカのロサンゼルスで開催された国際学会に参加された塩満くんに話を聞いてみましょう。

石田「塩満くん、たびたび出演を依頼してしまってすみません。2回目の出演になりますが、本日もよろしくお願いします。」

塩満くん「よろしくお願いします。」

石田「アメリカで開催される学会となるとやっぱり英語での発表、質疑が当たり前になってきますよね?そのあたりはどうでした?」

塩満くん「そうですね。発表自体は意外と何とかなるんですよ。発表の練習はしているし、質問は確かに難しいですがそれなりに単語力があれば…。ただ、バスに乗るときとか普通の生活が大変ですね笑。ハンバーガーショップに行ったときに店員さんに「えすぇぬぇす?」って聞かれたんですよ。またその店員さんがとっても素敵な女子大生って感じの人だったのでSNSの交換か?とか思ったんですが「anything else?(ほかに何かご注文は?)」と言っていただけでした笑。リスニングが難しいですね…。」

石田「なるほど笑。それはぜひインスタグラムのアカウント交換くらいかましたかったですね笑。ところで、国際学会でも懇親会はあるものなんですか?」

塩満くん「ありますよ。バンケットっていうんですけど、日本の飲み会とは違って立食パーティみたいな感じでおしゃれです。そこで日本人の方がたまたまいたので仲良くなりましたよ。」

石田「それはいいですね!異国で知り合った日本人同士ってなったらすごく仲良くなりそうですね!」

塩満くん「はい、そうですね。実際空き時間にその人たちと街に繰り出したんですよ。そしたらとっても陽気なスパイダーマンがいたんですよ。この写真の人です。」

塩満くん「でも写真撮り終わったら写真代としてしっかり20ドル要求してくるんですよ、このヒーロー笑。アメリカってやっぱ怖いなって思いましたね笑」

石田「それはもう詐欺ですね笑。皆さんも国際学会に限らず海外に行くときはお気を付けください笑。塩満くん、楽しいお話沢山ありがとうございました!また機会があればよろしくお願いします。」

塩満くん「いえいえ。」

というわけで、いろいろなお話を聞けました。ほかにもドイツ人の方に飲みに誘われたり、通行人が気軽に声をかけてきたりと、いろいろな経験をされたようです!国際学会に行くと少し成長できるのかもしれませんね!


オンライン学会

さて、昨今のコロナウイルスの影響で学会も対面での開催が難しいという問題がありましす。ですから、そのほとんどがオンラインでの開催になっております。先日開催された6月のオンラインRCS研究会にM1(大学院1年生)の奥村くんが参加しておりましたので、ぜひこちらにもお話を聞いてみましょう!

石田「というわけで奥村くん、お願いします。」

奥村くん「よろしくお願いします。」

石田「まず奥村くんは発表自体が初めてだったと思うんですが、それに対してはどう思いましたか?」

奥村くん「正直最初はビビってました笑。他大学の教授などに鋭い指摘をもらって、へこまされるんじゃないかって…笑。でも実際全然そんなことなくて、皆さん優しく自分の研究を進めるためのヒントなどを一緒に考えてくれてる感じでした。」

石田「なるほど!それに関しては僕もすごく同感です。対面での発表を体験していないから答えづらいところはあるとは思いますが、オンラインだからこそ難しかったというところはありますか?」

奥村くん「顔が見れないのは怖かったですね。質問などをいただく場面があるんですが、そのとき相手の顔を見れないし、自分が話しているときは他の人はミュートになるのでほんとに聞いているのか、とか回線落ちしていないか、とかそういうドキドキはありましたね笑。」

石田「確かにそれはそわそわしますね笑。緊張とかはしましたか?」

奥村くん「あまりしなかったですね。そこはオンラインのいいところだと思いますけど、面と向かって多くの人に対して話すわけではないので、上がりやすい人でも心配ないんじゃないかなって思います!」

石田「では最後にですけど、本来なら開催地が沖縄だったわけですけど、正直それを残念に思う部分はなかったですか?」

奥村くん「確かに全く残念じゃないわけではないですけど、授業があったり他の学会の準備があったりして結構忙しかったので助かった面が多いかもしれないですね。」

石田「なるほど。確かにこれまではオンラインの学会というのはあまりなかったと思いますけど、時間やコストの制約がなくなる分、有益なところもあるんですかね。新たな学会の形としてアリなのかもしれません…。奥村くん貴重な話をありがとうございました。研究頑張ってください!」

奥村くん「ありがとうございました!」

というわけでいろいろと話を聞きましたが、オンラインになっても学会の重要性と良さは変わっていないようですね!


まとめ

というわけで本日は学会について、その準備から発表の様子、懇親会まで見てきました!研究は基本的に大変なことが多いですが、その一区切りとして、そして目標として学会があるので頑張れる面があるかもしれませんね!

これからも学会に行っていろんな経験ができるよう頑張っていきたいと思います笑

それでは今日はこの辺で😉

【2020/7/8】研究紹介 part1:屋内位置推定の基礎

皆さんこんにちは!いつもご覧いただきありがとうございます😊

最近食中毒にかかって神に祈ってしまうほど辛い思いをしたHP担当の石田です!

さて、今週のテーマは研究紹介でございます!すでにHPには先生が書かれた専門的な研究内容紹介がありますので、この「研究紹介」というくくりではテーマごとに学生にインタビューする形でざっくり、わかりやす~く解説をしていきたいと思います!👍

一般の方には岡本研究室の研究概要を、そして後輩学生さんには岡本研究室選びの参考にしていただければと思います!😊

今回はトップバッターということで私石田の「屋内位置推定の基礎」をご紹介したいと思います。

他のメンバーにならばインタビューできますが、自分自身にインタビューするのはちょっと痛々しい気がしますので、今回は普通にご説明していきますよ~

チャプターは以下のとおりです!

  • 研究の背景
  • 位置推定ってどうやるの?
  • 現在の課題とその解決策は?
  • まとめ
  • 参考文献

研究の背景

位置情報と聞くと、皆さんはどんなことを思い浮かべるでしょうか?
きっと多くの人がGoogle マップを想像したことと思います。このGoogleマップは人工衛星から得たデータを使ってスマートフォン等の端末の位置を推定することで現在位置を得ています。カーナビなども同じ原理ですね~。👌

しかし、屋内や地下に入ると自分の位置を示すポインターがぐるぐる回ったり、あるいは全然自分のいる位置と違ったところにポインターがあったり、、、なんていう経験が皆さんにも1度や2度はきっとあるはずです。

実はこれらは地下や屋内では土や屋根によって電波が遮られるためにGPSが機能しなくなってしまうことが原因です。

このように、これまで屋内での位置情報は正確性に欠けるところがありました。
しかし、人間というのは一般的に屋内環境で90%の時間を過ごすといわれています。ですから、間違いなく屋内での高精度な位置情報というのは需要があるわけですね。

実は現在、これと言ってスタンダードな屋内位置推定の技術は定められておらず、研究者たちが日々凌ぎを削ってそのスタンダードを勝ち取ろうとしています。
現在は一般的な家庭やオフィスに広く普及しているWi-FiやBluetoothなどの規格の電波を用いる手法が多く検討されていますが、その中でも我々が着目しているのがUWB(Ultra Wide Band)という超広帯域の電波です。位置推定の原理は一般的にターゲットとセンサの間の距離を測定し、その情報をもとに行われます。UWBは電波の周期が非常に細かいため、高い精度で距離を測ることが可能なのです。

ここからはその仕組みを簡単に、そして現在の技術課題とその対策をご紹介します!


位置推定ってどうやるの?

位置推定には本当にいろいろな仕組みがあるのですが、代表的な方法に三角測量というものがあります。これは位置があらかじめわかっているセンサと位置がわからなくて知りたいターゲットの距離を測定することで位置を推定する方法です。

まず、センサから発射した電波がターゲットに届くまでの時間を計測することで2点間の距離を計測します。この情報から、ターゲットはセンサを中心とする、半径が測定距離の円上のどこかに存在しているということが分かりますね。この情報を他のセンサについても行うとどうなるでしょう?

【三角測量】

ご覧の通り、誤差は多少あれど円の交点がターゲットの位置とおおよそ一致するのです。
この原理は広く利用されており、GPSもこの原理を用いています。

さて、ここからは少し発展的な内容を…。


現在の課題とその解決策は?

勘のいい方はすでにお気づきかもしれませんが、屋内位置推定が行われる地下街やオフィスの中に誰もいなくて電波が通り放題の環境なんて存在しません。
人であったり、家具、機材などの障害物があって当たり前なのです!

そうすると、電波が遮られて正しく距離を測定できなくなってしまうのです。
この誤ったデータを使って位置推定するとどうなるか…?
想像に難くないですね。もちろん推定精度はがた落ちです…(泣)

私は特にこのような問題を取り扱っています。いわば嘘つきが混じった情報を使っていかに正確な結果を導くか…!あなたならどうしますか?


【イメージ】

もちろんすでにいろいろな方法が提案されていますが、例えばこんな方法があります!

ここではたとえとしてセンサを人とし、その人の証言を測定距離としましょう。障害物のない環境で測定を行ったセンサは正しい証言を行った人、障害物がある環境で測定を行ったセンサはうその証言を行う人、ということになりますね!

まず、たくさんいる人の中から3人を連れてきます。そして話し合いをしてもらいます。これを他の3人の組み合わせでも行っていきます。すると、正しい証言を行っている人のみが集まったグループでは当然つじつまが合いますが、うその証言をしている人が含まれるグループでは話のつじつまがどうも合わなくなりますね。そりゃもちろん誰かが嘘ついているわけですから…!


【イメージ2】

この状況を位置推定に置き換えるならば、センサを様々に組み替えて位置推定を行うと、推定結果と測定値の乖離が小さい(つじつまが合う)組み合わせが正しい結果を得ている可能性が高いということになります!

たとえ話がしっくり来たかはわかりませんが、こんな形で難しい問題も解決していけるわけです!

このようにどんな環境にも対応できる屋内位置情報サービスが確立すれば、工場における自動ロボットの整備、医療機関での人員配置の最適化、スーパーなどでのキャッシュレス決済…などなど、様々な用途への応用が期待できます!

詳しい内容に興味を持ってくださった方は、ぜひ下の「参考文献」もご覧ください👌


まとめ

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます!

今回は研究紹介の皮切りとして筆者自身の研究テーマについて述べさせていただきました!
自分の研究分野ということで熱が入ってしましましたが果たして皆様に楽しんでいただけているでしょうか…!非常に不安です笑😂

毎回こういった堅苦しい話も何なので、まじめな話と砕けた話、なるべく交互に挙げていけたらなと思っております!

最後にはなりましたが、今日のお話は1ミリもわかっていただけなくても大丈夫なのでこれだけはわかってください…。

食中毒にはどうか気を付けて…。

それでは今日はこの辺で..😉


参考文献
[1] Chia-Chin Chong, Ismail Guvenc, 渡辺富士雄, 稲村浩, “屋内位置情報サービスを実現するUWBを用いた測距・測位技術, ” NTT docomoテクニカル・ジャーナル, vol. 17, no. 1, Apr. 2009.
[2] 石田圭吾, 岡本英二, 李還幇, ”機械学習を用いた推定位置分布解析に基づくNLOS環境におけるロバストな屋内位置推定法の検討, ” 2020年信学総大, B-15-38, Mar. 2020.
[3] 堀場慎人, 岡本英二, 篠原敏子, 松村克彦, ”統計性質を活用した高精度NLOS判別法の提案,” 信学会2015年総合大会, B-5-125, Mar. 2015.

【2020/7/1】「人類の至宝」オフライン飲み会

皆さんこんにちは!研究室HP担当の石田です😊
いつもご覧いただいている方も、初めてご覧いただいている方もありがとうございます!

新型コロナウイルスの影響でゆっくりとスタートした岡本研究室ですが徐々にいつも通りの活気を取り戻してきております!

今回は前回までのような固い内容とは違ってかなり砕けた内容をお送りしたいと思います!題して…

「人類の至宝」オフライン飲み会

でございます。先生がおっしゃってたフレーズで、とても共感したので私も使用させていただきます!(笑)

愛知県では感染者の数もだいぶ落ち着いており、そろそろ大丈夫だろうということで開催されたオフライン飲み会でございますが、まだお店での飲み会は少し怖いということで学内での開催の運びとなりました。

以前から岡本研究室では学校内での飲み会を開催しており、多くは6号館11階にある大会議室にて行っております!😎

神聖な会議室でそんなどんちゃん騒ぎをしていいのか!という突っ込みをもらってしまいそうですが、大丈夫です笑
大会議室の床は絨毯ですが、すでにたくさんのしみがついております(笑)

きっと多くの懇親会が行われてきた証でございます…!(なんか説得力ないですね…でもほんとに大丈夫です!😂)

それに、それに外で食べるよりもスーパーなどでお酒や食材を買うほうが圧倒的にお安く済むので結構会議室飲み会はアリアリなのです!

今回は新入生である4年生(B4)の学生が主体となって用意をしてくれました!
その品ぞろえもなかなかユーモアに富んでいて、「バーガーキング+お好み焼き+お菓子」という学生らしくおなかもしっかりと膨れるメニューになっていて、大満足でございました!

こちらは飲み会準備中の様子でございます。しっかりとソーシャルディスタンスは保ちながらやっております!マスクもできる限り着用していますよ!👍

我が岡本研究室では飲み会中に「近況報告」なるイベントを行っております。これは最近あった面白い出来事や、びっくりしたこと、頑張っていたことなどを1人ずつ発表していくものです!
でも決して笑いを取らないといけないなんて言うことはないので、後輩の皆さんもプレッシャーに感じないでくださいね!(笑)

ここでは、今回の皆さんの近況報告を一部抜粋してきたいと思います😊

まずはB4の長谷川君。自粛中はやはり時間が余っていたようで筋トレにいそしんでいたそうです😁
男らしくて素敵ですね!

つづいてもB4の浅野君。とても頑張り屋で成績優秀な浅野君。自粛中も研究を頑張っていたんでしょうか…?

筋トレしてました

…おっと。ブームなんでしょうか。男という生き物はやることがなくなると筋トレしてしまうものなんでしょうかね…?

続いてもB4の伊藤君。とっても優しくていつも柔らかい雰囲気で周りを元気にしてくれる伊藤君。コロナ期間中は何をしてたんでしょうか?

筋トレしてました!

………(‘_’)。

僕も明日から筋トレを始めようと思います。

つづいてM1(大学院1年生)の奥村君。実は奥村君、この日オンラインで開催されていたRCS研究会という学会で1人しか選ばれない最優秀発表賞を受賞していたのです!

奥村君はB4のころからたくさん努力を重ねており、その甲斐もあって今回が初めての発表にもかかわらず見事に最優秀賞を勝ちとれたのでした!努力は実を結ぶことを身をもって教えてくれているようで、僕らも頑張らねばと勇気づけられます!本当におめでとう!

最後はM2の先輩です。研究室の中でもとってもしっかりものな上野くん、最近ハプニングに見舞われたそうです。

学校に遅刻しそうなとき、自宅を出て焦って自転車のカギを解除しようと回したんですよ。そしたら鍵が折れました…笑

これはなかなか苦しい状況ですね笑
焦りが悪い結果を生んでしました。
それにしてもカギが折れる、というのはカギがもろかったんでしょうか?それとも上野くんの腕力…?

最後は私の小話も僭越ながら失礼いたします。

自粛中はオンラインでゼミが開催されていたのですが、発表者以外はマイクをミュートにするというルールを設けていました。そうしないと、雑音がいっぱい入ってしまいますからね。

ある日のゼミ終わりに、先生がまじめなお話をしているとき、独り言の多い私は「ぶりぶりぷ~」という独り言を小声でつぶやいておりました。(汚くてすみません。)

ふと画面を見るとマイクがONになっておりました。

…というくだらない話でも皆さん温かく笑って聞いてくれます!(笑)
ちなみに私の独り言は小声すぎて皆さんに聞こえていなかったそうです。どうせ聞こえているだろうからと、この話を皆さんにして謝罪しようと思ったのに、とんだ大誤算です笑😂

このような形でだいたい月1で飲み会を開催しております。これからも面白い出来事があれば、このブログにでも書いていきたいと思います!(笑)

それでは今日はこの辺で…😊